中国の冬休み!在住経験者に聞く現地の中国人の過ごし方!

中国文化

日本の冬休みといえば12月末から1月初め頃ですよね。でもこの時期の中国では特に年末年始ムードはなく、国の定める祝日は1月1日の元旦だけ。週末と合わせ3連休になりますが冬休みという認識はありません。では中国人が冬休みと言ったら一体いつを指すのでしょうか。

中国人は旧暦の1月1日である春節を新年のスタートとして祝います。ですから冬休みも春節を含む時期になります。今回は、中国の冬休みの長さや過ごし方、おすすめの旅行先など、現地の冬休み事情について解説します。

 

中国の冬休み!在住経験者に聞く現地の中国人の過ごし方!

 

1. 中国の冬休みの時期

中国の冬休みは旧正月(春節)を基準として設定されます。旧暦なので2019年は2月5日、2020年は1月25日というように毎年違います。そして企業や学校も春節を含む期間が冬休みとなります。春節休暇の具体的な日程は中国中央政府国務院から前年の12月初旬に発表されます。

 

2. 企業の冬休み

一般企業の冬休みは旧暦の大晦日である除夕(チューシー)からの7日間です。法定休日である旧正月の3日間に2回分の土日を足すので振替出勤日が設けられることがあります。

たとえば2019年の春節休暇は2月4日(月)から10日(日)まででしたが、2月2日(土)と3日(日)は振替出勤日になりました。なお休みの日に出勤した場合は賃金がアップします。土日や振替休日に出勤すると通常の2倍、法定祝日に出勤するとなんと通常の3倍の賃金が支払われることが法律で定められています。

なお、中国の人気職業について以下で特集していますので、こちらも読むと面白いと思います。

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3. 子供たちの冬休みは?

中国の学校の冬休みは旧暦の12月10日ごろから始まり、元宵節で終わるのが一般的です。元宵節とは春節から数えて15日目なので冬休みが約1ヶ月間あるんですね。

ただ春節は日にちが毎年変わるのに加え、国土がとてつもなく広い中国ではその土地の寒さや緯度によって冬休みが長くなることもあります。寒さの厳しい東北地方では2ヶ月近く冬休みだったという年がありました。その場合はその分夏休みを短くして調整しているそうです。

なお、現地の子供達に人気の習い事については以下の記事で特集していますので、こちらも合わせて読んでみてください。

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4. 冬休みの過ごし方

冬休みのメインは春節なので、家族や親戚が集まって一緒に年越ししたり、お正月のイベントを楽しむ人がとても多いです。おもなイベントは小年(シャオニィエン/12月23日)、除夕(チューシー/大晦日)、春節(チュンジエ/元旦)、初五(チューウー/旧暦1月5日)、そして元宵節(ユェンシャオジエ/旧暦1月15日)になります。

・小年:
竈(かまど)の神を祀る祭竈節(ジーザオジエ)。台所に供え物などをし、掃除や飾り付けなど正月の準備をスタートする日です。

・除夕:
中国の紅白歌合戦「春節聯歓晩会(略称:春晩《チュンワン》」を楽しむ人も。日付が変わるときは花火がたくさん打ち上げられるので、この夜は大人も子供も遅くまで起きています。

・春節:
元旦。親族へのあいさつ回りなどをし、大人は子供や年配者に圧歳銭(ヤースイチェン/お年玉)を配ります。

・初五:
春節の5日目はお金の神様「財神」が来る大切な日!4日目の夜から爆竹や花火が上がります。

・元宵節:
春節から15日目の満月。灯籠を飾り、白玉団子に似た元宵を家族と食べ、春の訪れを喜ぶ日。この日でお正月の一連の行事はひと段落します。

 

5. その他の過ごし方

日本のように中国の子供たちも学校から規則正しい生活を送り、勉強の復習や普段できないことに挑戦することなどが推奨されています。約1ヶ月の長い休みなので宿題もたくさん出ます。また、この時期に国内外に旅行に出かける人も少なくありません。

2018年の中国人の人気旅行先は3位のアメリカ、2位の香港を抑え日本が堂々の第1位でした。確かに日本でも特に春節シーズンは中国人観光客を多く見かける気がしますね。

 

6. この時期おすすめの国内旅行先

春節シーズンは中国にとって、非常に特別な時期なのでどこへ行ってもいつもと違う中国の顔を見ることができます。中国人はほとんどの人が帰省したり出国しているので観光客が少ないのもメリット。筆者のおすすめスポットを3つご紹介します!

1.北京の廟会(ミャオホェ/縁日)
旧暦12月20日ごろから約1ヶ月間にわたって開催される縁日。獅子舞や雑技など伝統ショーや屋台を楽しめます。地壇公園や龍潭湖公園の廟会が有名。

2.ハルビン国際氷雪祭り
さっぽろ雪まつり、カナダのケベックウィンターカーニバルと並ぶ世界三大雪祭りで毎年1月末から2月末が開催期間です。60万㎡という広大な敷地に十数の氷の建造物が並び夜はライトアップされます。気温はマイナス30度なので防寒対策はしっかりと。

3.海南島
国内最南端で「中国のハワイ」との呼び名も高いリゾートアイランド。ビーチだけでなくゴルフ場も多くリッツカールトン、マンダリン、マリオットなどの高級ホテルを拠点にぜいたくな時間を過ごすのもいいでしょう。

なお、中国に1月、2月に遊びに行くときはぜひ以下の記事をチェックしてから計画してみてください。楽しい旅行になること、間違いなしです!

中国おすすめ行事・イベント!1月、2月に行くならココ!
中国に行きたいと考えているあなた。せっかくなら中国ならではの現地イベントに合わせて旅行して、特別な経験をしてみたいですよね。また中国の祝日を避けて旅程を組むことで、混雑を回避できるというメリットもあります。

 

7. 外国人が気をつけるべきこと

このシーズンに旅行する場合は、飛行機で現地入りしたら中国国内での移動は極力避けたほうが無難です。延べ20億人とも言われる人たちによる帰省ラッシュのためです。ホテルを取る場合は早めに予約をしておきましょう。ちなみに南方の都市は暖房設備が整っていないことがあるため防寒着をお忘れなく。

 

8. 香港に冬休みはない?

香港はイギリス統治時代の名残で仏教、キリスト教の祝日が混在しています。12月25日はクリスマス、その翌日はボクシングデー(貧しい人に募ったプレゼントの箱を開ける日)でお休みです。2020年の旧正月は1月25日から4日間が祝日になっていて、中国とは違うスタイルになっています。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
中国の冬休みはお正月飾りでふだんとは町のよそおいも違いイベントも盛りだくさんです。新年を迎える中国の人たちも、いつもよりうきうきしているかもしれませんね。旅行する場合はホテルや交通機関の早めの予約と防寒対策を心がけて楽しんできてくださいね!

 

中国の冬休み!在住経験者に聞く現地の中国人の過ごし方!

1. 中国の冬休みの時期

2. 企業の冬休み

3. 子供たちの冬休みは?

4. 冬休みの過ごし方

5. その他の過ごし方

6. この時期おすすめの国内旅行先

7. 外国人が気をつけるべきこと

8. 香港に冬休みはない?

 

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