正しい中国語の住所の書き方!間違えないための7つのルール!

正しい中国語の住所の書き方!間違えないための7つのルール!中国文化

海外に手紙や荷物を送る時、ついつい悩んでしまう住所の書き方。中国に送る場合には、どのように書くのが正しいのでしょうか?今回は、中国語で住所を書く際に間違えないためのルールについて詳しくご紹介したいと思います。

筆者も以前働いていた会社では、日常的に書類や荷物を中国に送付していました。だからこそ気付いた注意点について、余すところなくご紹介したいと思います。中国の友人に手紙を書きたい方、仕事柄中国に荷物を送る必要のある方は、必見です!

 

正しい中国語の住所の書き方!間違えないための7つのルール!

 

1. 【基礎知識】中国の行政区分ってどうなってるの?

中国の住所の書き方を知る前に、まず、中国の行政区分がどのようになっているのかを見てみましょう。日本でも、日本国東京都中央区八重洲~などのように、まず日本という国があって、その中に都道府県があって、さらに市や区があって、その下に町名があって…という構造になっています。中国ですと、「中華人民共和国」の次には、下記の①~④のどれかが来ることになります。

① 23省:山東省、陝西省、河南省、江蘇省、広東省、福建省など

② 5自治区:チベット自治区、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区、など

③ 4直轄市:北京市、天津市、上海市、重慶市

④ 2特別行政区:香港、マカオ

なお、北京などの直轄市だったら、その次には区が、山東省などの省であれば、次に市が来ます。また、県よりも市の方が行政単位としては大きい(市>県)など、日本とは違う部分もありますので、その点は要注意です。

2. 中国の郵便番号って?

住所を書く前に、まず確認したいのが郵便番号です。中国にも、日本と同様郵便番号があります。中国語では「邮政编码」(ヨウジョンビェンマー)といいます。略して、「邮编」とも言ったりします。上記で説明した直轄市や自治区によって、5桁、もしくは6桁の番号がそれぞれ割り振られています。

DHLなどの民間のクーリエを使用してWEB上から送り状を作成する場合などは、この郵便番号を入れることで、住所が途中まで自動的に入ってくれたりします。これにより住所をいちいち入力する手間が少し軽減されますので、あなたもぜひ試してみてください!

3. 英語表記の場合

筆者自身が使っていたDHLなどでは、基本的にこの英語表記が主流です。そのため、書き方などは英語と同じで、「番地→通り→町→市→国」などと、日本語とは逆の順番に書いていきます。

また、DHLなどでは、通常WEB上から発送の手続きを取りますので、そのフォーマットに従って入力していけば、自然と送り状が出来上がります。ただ、ここで気を付けたいのが、中国語のローマ字表記。例えばですが、北京だったら「Beijing」上海ならば「Shanghai」となります。これをもし、「Beijin」「Shanhai」などのようにgを抜かしてしまうと、全く別の地名になってしまいます。あまりにスペルにミスが多いと、届かない可能性も十分あります。特に、中国語に習熟していない方は、どこがミスしているのかすら気付かない可能性があるので、英語で書く場合には、最後は1字1字スペルチェックをする慎重さが必要になります。

 

 

4. 中国語表記の場合

中国語の場合は、基本的に日本語と同じで、「国→市→町→通り→番地」などのように、大きい行政区分から細かい番地へ、どんどん詳細になっていくイメージで書けば大丈夫です。ここは、日本と同じなので、感覚的にできるでしょう。

しかしながら、中国語(漢字)表記の場合、気をつけなければならないのは、中国で使用されている漢字は「簡体字」といって、日本語で使用されている漢字とは若干違うものがあるということです。

たとえば、日本の東京は、中国語では「东京」と書きます。同様に、中国の「山東省」は「山东省」、「黒竜江省」は「黑龙江省」と表記します。中国ではこの簡体字が国の正式な文字となっていますので、中国に手紙や荷物を送る際は、簡体字で書いた方が無難だと思います。

5. 中国独特の住所表現方法①

中国ならではの住所の表現方法もありますので、下記に紹介したいと思います。

■ 路(ルー):英語でいう「Road」にあたる。例:中山路(ジョンシャンルー)

■ 街(ジエー):英語でいう「Street」にあたる。例:长安街(チャンアンジエー)

この2つは、どちらも道を表していますが、細かいことを言えば「街」は両脇に必ず建物があるが、「路」の方は無くても構わない、など、諸説あるようです。

日本の京都などでもそうですが、中国の都市は、道路が碁盤の目のように、縦横まっすぐに走っていることが多いです。そのため、住所を表すのに、上記2つがよく使われます。中国の街並みの様子がこんなところに表れていますね!

6. 中国独特の住所表現方法②

一般の方のマンションなどに手紙や荷物を送る場合、日本人には見慣れないのがこの「单元」という表現です。「えっ?何この単元って?」と思った方、実はこれ、日本でいうところのマンションのA棟・B棟の「棟」にあたるものなんです。

土地が広く、また人口も多い中国では、マンションは何棟もまとめて建てるのが一般的です。そのため、「1单元」・「2单元」などと、別棟と区別しているのです。また、大学などでは、「8号楼」、「3号楼」といった形でも、建物を区別したりしています。

7. 【豆知識】中国の地名に関する雑学

日本でもアイヌ語由来の地名を「オトイネップ→音威子府」などのように漢字で表記したりしますね。中国でも、モンゴル語やチベット語など、少数民族の言葉が由来となっている地名がたくさんあります。しかしながら、中国の公用語の文字は漢字ですので、音だけを拾い、全て漢字によって表記しています。

例:呼和浩特(日本語名:フフホト/モンゴル語由来)
吐鲁番(日本語名:トルファン/ウイグル語由来)

また、それとは別の豆知識として、車のナンバープレートなどでは、各省の略称が使用されています。料理名もこの略称で表したりします。

例:北京→京
山东省(山東省) →鲁
广东省(広東省)→粤 ※粤菜といえば広東料理のこと。

これを知っておくと、現地に行った時に「何だ、この地名?」などとあわてずに済みますね!なお、住所を書く時には略称ではなく正式名称で書かなければなりませんので、注意してください。

 

 

まとめ

中国の住所の書き方も、コツを掴めば意外と簡単にできることがおわかりいただけたでしょうか?日中間の書類や荷物のやり取りは頻繁に行われており、沿岸部の大都市に日本から送る場合、クーリエ業者を使えば早くて3日、遅くても1~2週間程度で到着させることができるようになってきました。なお、国際間の輸送では、飛行機に載せられないものや、そもそも日本から送れないものもありますので、ネット等で調べてみてくださいね!

皆さんも今回ご紹介した「正しく中国語の住所を書くための7つのルール」を参照しながら、ぜひぜひチャレンジしてみてください!

 

正しい中国語の住所の書き方!間違えないための7つのルール!

1. 【基礎知識】中国の行政区分ってどうなってるの?

2. 中国の郵便番号って?

3. 英語表記の場合

4. 中国語表記の場合

5. 中国独特の住所表現方法①

6. 中国独特の住所表現方法②

7. 【豆知識】中国の地名に関する雑学

 


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