中国語の曜日を簡単に覚えられる7つのノウハウ!

中国語の曜日を簡単に覚えられる7つのノウハウ!中国語の文法知識

中国語の曜日表現は日本とは基本構造が違います。同じ漢字圏なので、同じ漢字を使っていると想像してしまいますが、全く違う漢字を用いて表現しているという基本を知る事が、理解の第一歩です。そして、中国語の曜日表現を発音できる様になると、数字の発音も覚えてしまうという、一挙両得の効果もあります。

今回は、中国の日常生活の中で多用する曜日という名詞について、ポイントをご紹介致します。

 

中国語の曜日を簡単に覚えられる7つのノウハウ!

 

1. 曜日は日本語と違って基本は数字表記

「月火水木金土日」の7種類の漢字の後ろに「曜日」を付けるのが日本語の曜日の表現です。7種類の漢字自身は現代中国でも存在していて、全く同じ意味で用いられています。しかし、曜日の表現に用いる漢字は「日」だけで、他の漢字は使いません。一方、中国語の曜日の表現はというと、基本的に数字で示されています。

最初にご紹介するのは「曜日」の中国語表現です。中国語では「曜日」の事を、「星期」(シンチー)と言います。曜日を表す「星期」という単語の前に数字を付け加えて、個々の曜日を表現します。但し、日曜日だけは数字を用いません。注意点はそれだけです。

次に「曜日」の漢字と、発音をカタカナ表記でご紹介致します。

月曜日: 星期一(シンチーイー)
火曜日: 星期二(シンチーアール)
水曜日: 星期三(シンチーサン)
木曜日: 星期四(シンチースー)
金曜日: 星期五(シンチーウー)
土曜日: 星期六(シンチーリュー)
日曜日: 星期日(シンチーリー)

なお、日曜日は星期天(シンチーティエン)という表現もあります。どの曜日も数字を用いて簡単に表現しているのですぐ覚えられると思います。

2. 四つのアクセントを知る

この様に、中国語の曜日の表現は、数字を基本としてシンプルな構造で構成されている事がおわかり頂けたと思います。従って、簡単に覚える事ができる筈です。見た目は簡単なのですが、発音を覚えるには少々難しさがあります。それは、中国語の発音には”四声”というイントネーションがあるからです。中国語習い始めると、まずこの”四声”という壁にぶつかります。

とはいえ、数字の発音というのはどの外国語を覚える時でも基本中の基本の単語ですから、極めて難しい訳ではありません。”四声”というのは、四つのアクセントで、発音を上げ下げで差別化表現している方法です。

例えば、日本語で「橋」と「箸」は、カナで書いたら同じ発音ですが、双方の語尾のアクセントは上げ下げで違い(地方性はありますが)アクセントによって、そもそもの意味が変わってしまいますよね。それと同様なのですが、中国語の場合、日本語よりも”四声”のアクセントは厳密で、これを間違うと、全く理解してもらえなかったり、全く違う意味に理解されてしまいます。ですから、この”四声”の上げ下げアクセントについてを始めにきちんと覚えてしまう事が、中国語で会話するには必要になります。

最初に基本を体得してしまえば、後は自然に発音できる様になるはずです。

3. 四つのイントネーションに留意が必要な”四声”

“四声”は発音の上げ下げをするイントネーションで、違いを表現しなければなりません。この四つのイントネーションは、「一声」、「二声」、「三声」、「四声」と呼ばれています。

文章で表現するのは難しいのですが、「一声」は高いキーで声を伸ばし、「二声」は下から上げ、「三声」は中間から一旦下げてから上げ、「四声」は上から下げるイントネーションになります。

日常的に文字で書かれる中国語は、単に漢字のみで表現されます。漢字の発音を示す為に、日本語ではカナによるルビが振られる様に、中国語の場合も同様に「拼音」(ピンイン)というアルファベットのルビが振られます。”四声”はそのアルファベットの上に、棒印で示されるので、棒印が指し示す方向で、”四声”のアクセントがわかる様になっています。

それでは、一から順番に十までの”四声”の発音を、ご紹介します。①が一声、②が二声、③が三声、④が四声を表す事と致します。

一(イー) ①
二(アール)④
三(サン) ①
四(スー)④
五(ウー)③
六(リュー)④
七(チー)①
八(バー)①
九 (ジュー)③
十(シー)②

これを覚えてしまえば、中国語の曜日と数字の発音両方が体得できる事になります。中国語の初歩中の初歩が備わります。発音できましたか?

 

 

4. 何曜日?か知りたい疑問形の場合

日常的に、今日は何曜日だったのかわからなくなる時があるものです。その際、日本語ではそれぞれの単語の前に「何」という単語を付け加えます。同じ漢字圏の中国も、「何」を付けるのだろうと思われがちですが、中国語では「何」という単語は用いません。「几」(ジー)という単語を用います。日本語の「几帳面」の「几」です。また、日本語の「何」と用法が違います。

日本語では曜日の前に「何」を付けて用いますが、中国語では曜日を意味する「星起」の後ろに「几」を付けて用います。「星期几?」(シンチージー)という形です。この「几」という漢字は数字がいくつかなのかを尋ねる疑問単語なのです。中国語の曜日は「星期一」の様に、曜日の単語の後に数字がありますから、この様に曜日の単語の後に「几」も配置されます。

5. 曜日以外の意味も有する「星期」

中国語で「曜日」の事を「星期」と言う事を第1チャプターでご紹介致しましたが、他の意味も有しています。それは「週間」です。本来の意味は「週間」で、その週間を数字で細分化表現しているのがそれぞれの曜日なのです。ですから、一週間の第一日目を「星期一」と言います。

ちなみに、「今週」の事は「这个星期」(チェガシンチー)、「先週の事は「上个星期」(シャンガシンチー)、来週の事は「下个星期」(シャーガシンチー)と言います。

6. 中国のカレンダーにおける曜日表現

この様に、中国語の曜日の表現は、一週間を七分割して数字を基本として表現されている事がおわかり頂けたと思います。では、カレンダーにはどの様に表現されているのかと言うと、正式に「月曜日」を「星期一」と表現している場合もあれば、「一」とだけ表現している場合もあります。日本のカレンダーに「月曜日」と正式に書かれている場合もあれば、「月」とだけ表示されている場合もあるのと同様です。

最近はデジタル時計が主流とはいえ、日付と曜日が表示されるカレンダー機能付きの腕時計の場合は、曜日の窓には数字だけ(日曜日は「日」)で表示されます。この様に、中国での曜日は、一週間を数字で分割して、数字で認識されているのです。

7. 曜日表現は簡単な構造

英語の様に、曜日の表現をそれぞれ違う単語で表現する外国語の場合、他の単語を覚えるのと同様に曜日の単語も覚えなければなりません。しかし、曜日を基本的に数字で表現する中国語の場合は、覚えるコツが不要な程簡単に曜日を覚えられる事がご理解頂けたのではないかと思います。この事自身が最も基本的なノウハウだと言えます。簡単に発音する事もできる筈ですから、試してみて下さい。

 

 

まとめ

いかがでしたか?
同じ漢字圏の日中両国なのに、シンプルな単語である曜日の表現で、ここまで違いがある事をご存知の方は少ないと思います。但し基本構造はとても簡単なのですぐ覚えられますし、雑学としても楽しい知識です。この記事を通してあなたの中国語の基礎がさらにしっかり固められたら幸いです。

 

中国語の曜日を簡単に覚えられる7つのノウハウ!

1. 曜日は日本語と違って基本は数字表記

2. 四つのアクセントを知る

3. 四つのイントネーションに留意が必要な”四声”

4. 何曜日?か知りたい疑問形の場合

5. 曜日以外の意味も有する「星期」

6. 中国のカレンダーにおける曜日表現

7. 曜日表現は簡単な構造

 


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扇ガ谷 道房

家族で中国に駐在しておりました鎌倉在住のコンサルタントです。サッカー観戦、楽器演奏、腕時計収集、帽子、海外旅行、街歩きが趣味のおじさんです。中国に関するコンサル、講演、執筆、ガイド等も承ります。生身の中国を是非多くの皆さんに知って頂きたい想いでお仕事させて頂いております。どうぞ宜しくお願い致します。

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