中国人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき8つの事!

中国人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき8つの事! 中国文化
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中国人の新年の過ごし方は賑やかです。日常生活と違って静かに厳かに過ごす日本とはかなり違う光景を目の当たりにすることになります。しかもお正月が毎年違うカレンダーでやって来ます。

そこで今回は、中国人の新年の過ごし方について解説します。中国の新年の時期に中国に行かれる場合はとにかく帰省の人々でごった返していますので、是非日本との違いを味わって頂きたいと思います。

 

中国人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき8つの事!

 

1. 旧暦の正月が中国人にとってのお正月!「春節/チュン ジェ」


世界各国新年と言えば西暦のカレンダーによる1月1日がスタート。日本では元旦と言い、ご承知の通り国民の祝日です。多くの国で日本同様の西暦のカレンダーで新年が始まりますが、中華圏では事情が異なります。

中華圏では、西暦ではなく旧暦のお正月が正式なお正月です。ですから、世界各国と同様の西暦のお正月は形式的なお正月で、旧暦のお正月が実質的に正式なお正月とされています。

旧暦のお正月の元旦は、西暦のカレンダーに当てはめると毎年一定ではありません。西暦のカレンダーでは毎年違う日に元旦がやって来ます。ある年は1月のとある日であり、ある年は2月のとある日が、その年の旧暦のお正月という風に変わるのです。

後述しますが、お正月前から中国全土は帰省のラッシュになるので、各交通機関の予約は取れないですし、遅延することも当たり前だからです。旧暦のお正月のスケジュールを把握してから訪中しませんと、現地に到着してから大変な思いをする事もありますので、ご注意下さい。

2. 元旦の遥か前から始まる民族大移動!「大拥挤/ダー ヨン ジー」


日本の年末年始休暇は、大晦日の数日前から始まるのが一般的です。しかし、中国の年末年始休暇は一定ではない上に、日本の基準をはるかに上回る前から休暇が始まるケースが多々あります。

現代中国は高度経済成長の結果、GDPが世界第二位国に成長しましたが、その原動力は沿岸部に集中する大都市の経済が先導しています。広大な内陸部では、現在でも経済発展とは程遠い、旧態依然とした農村が広がっています。貧富の差が日本人には想像できないレベルで存在しています。

そこで、地方の内陸部から、多くの労働者が経済発展著しい沿岸部の大都市に出稼ぎに出ているのが現状です。日本で一般的な転勤レベルの事情ではなく、生活する為に必死に出稼ぎに出ている労働者が数億人レベルで存在しています。ですから、年末年始には、故郷に帰郷する出稼ぎ労働者の人たちが、交通機関のターミナルに殺到します。

特に殺到度合いが続くのが鉄道のターミナル駅です。北京や上海の遠距離鉄道の始発駅には、元旦の数週間前から多くの人たちが駅前に溢れる程に殺到します。一日に発車する列車の乗車可能人数以上の人たちが集まって来るからです。日本の様に元旦数日前からの休暇では、中国では帰省する人たちを故郷に帰省させる事ができないのです。ですから、元旦のかなり前から休暇を取って、何日もかけて帰省をしています。

この様に、旧暦のお正月のかなり前から、各交通機関のターミナルは大混雑になりますので、ご旅行や出張でこの時期に中国に行かれる場合は、交通機関の予約確保と、混雑を前提の旅行計画が必要になります。

3. 街中が音と光で賑やかな年越し1:大晦日「除夕」(チュ シー)


日本の大晦日は、除夜の鐘が日本各地で厳かに鳴り響き、静かに年越しをするのが伝統的です。(大都市繁華街のカウントダウンや年越しライブは別ですが)

一方中国の大晦日は、日本の大晦日の様子とは大違いの年越しをします。何とも壮絶に大音響や光が街中に溢れます。大晦日の夜9時頃から、街のあちこちで爆竹と花火の音と光が広がり、12時にはピークになり、翌朝まで続く場合もあります。

初めて中国の大晦日の光景に接すると、例えが悪いかもしれませんが、戦争が始まったのかと思うほどに、爆音と光が途切れません。何とも賑やかに年越しをするのです。そのアイテムが、爆竹と花火です。

 

 

4. 街中が音と光で賑やかな年越し2:「爆竹」(バオ ジュー)


現代日本では爆竹を見る事はほとんどなくなりました。春節元旦の横浜中華街などで、中国と同様に行われる爆竹をイベントとして見る事位ではないでしょうか。

中国のお正月には爆竹が欠かせません。それぞれの家の前の道路で、縁起物として爆竹を大量に鳴らします。3で述べた様に、大晦日の夜から行う場合もあれば、元旦の朝以降に行われる等、必ずお正月には各家庭毎に爆竹を鳴らして、新年を祝い、縁起をかつぐのです。

毎年春節の前になると、街のあちこちで爆竹売りの出店を目にすることになります。日本で門松や正月飾りの出店が出るのと同様の光景です。街のあちこちで鳴らされる爆竹の様子は一見の価値があります。日本人にはその音と数の多さには驚きです。

5. 街中が音と光で賑やかな年越し3:花火「烟火」(イェン フゥオー)


爆竹と同様に賑やかなお正月を演出するアイテムに花火があります。3で述べた様に、爆竹と同様、大晦日の夜から街のあちこちで打ち上げ花火が上がります。

この打ち上げ花火は、日本人の想像を超えています。何せ高く打ちあがるのです。高層マンションのかなり上階までの高さに及びます。日本各地で夏祭り等に行われる花火大会の打ち上げ花火かと思う位の規模感の打ち上げ花火が、個人レベルで打ち上げられています。日本であれば禁止されるレベルの花火が街のあちこちで打ち上げられているのですから、日本人にはびっくりする光景です。

中国でも禁止の方向になった時期が各地でありましたが、結局暗黙の了解で認められています。そのぐらい中国のお正月には、爆竹と花火は欠かせない存在なのです。禁止されたら、お正月でなくなってしまいます。一党独裁国家も、爆竹と花火には負けているのです。

爆竹同様に、年末には街のあちこちで花火も出店で販売されます。大きな四角い箱が積み上げられているのが、高く打ちあがる打ち上げ花火です。一見の価値がある花火なのですが、くれぐれも火には気をつけて観覧下さい。

6. 中国にもあるお年玉「红包」(ホンバオ)


中国にも日本と同様にお年玉があります。日本同様に大人が子供に渡すのが一般的で正確には「压岁钱」(ヤー シュイ チェン)と言います。お年玉に限らず、お祝い事に金銭を渡す場合は、「红包」(ホン バオ)と呼ばれる赤い紙の袋に入れてお渡しします。筆者の感覚では、お年玉についても「红包」と総称しているのが一般的だと思います。

7. 新年のご挨拶周り「拜年」(バイ ニェン)」

現代中国では、大都市部を中心に高層マンションに居住し、核家族化するなどの、都市生活者が増えていますから、全てのお正月の行為として語れなくなりつつありますが、新年を迎えると親戚やご近所に新年の挨拶に伺います。そのことを「拜年」と言います。子供はこの時に貰えるお年玉を楽しみにしているわけです。

8. 家族団らんでお団子を食べるお正月最終日「元宵节」(ユェン シャオ ジェ)


中国では元旦から15日目にお正月が終わります。旧暦の1月15日です。その日を元宵节と言って、家族全員で家族の円満を願ってお湯に漬かったお団子を食べて祝います。

そのお団子のことは「湯圓」(タン ユェン)と言います。日本の中華レストランでは、メニューにあるお店は極めて少ないので、なじみが無いと思いますが、お団子の中にゴマやお肉など、家庭それぞれの餡を入れて食べる、とても美味しいお団子です。家族の円満を願って家族全員で食べるので、「丸」を意味する「圓」がお団子のネーミングになっています。

この日は、中国の皆さんにとって家族団らんを過ごす大事な日なので、仕事や学業を速く切り上げて、早めに帰宅する日です。中国の皆さんは日ごろから残業をしない文化ですが、筆者が中国に駐在していた時の元宵节の日は、いつも以上に皆さん早めに帰宅していました。

ですから、駐在員の皆さんは、この日に中国人の部下に残業させてはなりません。それから、是非中国で湯圓を食べてみて下さい。おすすめですよ!

 

 

まとめ

旧暦のお正月である春節が中国の本来のお正月。毎年西暦では年月日が変わるので、この時期に中国に行かれる場合は、日程をよく確認の上、交通機関や宿泊施設の予約をきちんとされてから行かれて下さい。

大晦日から年越しの瞬間は、本当に見ごたえがある光景が繰り広げられますので、是非一度は中国の年越しをご経験されて下さい!

 

中国人の新年の過ごし方!旅行前に知るべき8つの事!

1. 旧暦の正月が中国人にとってのお正月!「春節/チュン ジェ」

2. 元旦の遥か前から始まる民族大移動!「大拥挤/ダー ヨン ジー」

3. 街中が音と光で賑やかな年越し1:大晦日「除夕」(チュ シー)

4. 街中が音と光で賑やかな年越し2:「爆竹」(バオ ジュー)

5. 街中が音と光で賑やかな年越し3:花火「烟火」(イェン フゥオー)

6. 中国にもあるお年玉「红包」(ホンバオ)

7. 新年のご挨拶周り「拜年」(バイ ニェン)」

8. 家族団らんでお団子を食べるお正月最終日「元宵节」(ユェン シャオ ジェ)

 


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扇ガ谷 道房

家族で中国に駐在しておりました鎌倉在住のコンサルタントです。サッカー観戦、楽器演奏、腕時計収集、帽子、海外旅行、街歩きが趣味のおじさんです。中国に関するコンサル、講演、執筆、ガイド等も承ります。生身の中国を是非多くの皆さんに知って頂きたい想いでお仕事させて頂いております。どうぞ宜しくお願い致します。

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